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原色の景色がよぎる夏

けんご です

 ロシアの知人に勧められた
ウオッカを飲みながら
彼は、昔の話を始めた

一時は親類を頼って
KGBへ入る事も夢見ていた時期もあったらしい

しかし、彼は・・・

そこから、彼はゆっくりと話はじめた

「マリーの事は話せないぜ

 だから、

 ”血まみれのマリー”だけは

 今でも飲まないんだ・・・」

 一瞬であったが、彼の顔が

 ブチハイエナのように見えた

 この事を話すだけでも

 彼の心の中は

 何かと葛藤してたのだろう

 彼は

 「もうこのへんでいいだろ?」
 
と、話を終ろうとした。

 私は最後に

 「ウラジオストックの妹さんは今でも
  元気ですか?」

 と、質問をした

 彼は一瞬顔色を曇らせたが、目の前の

 懐石膳のシソの葉を指差し

 「緑色の血は流れていないよ、あいつには」

 と、いうと

 「ところでアフリカイボイノシシに似ていた
  君の次男は元気かい?」

 と、彼は逆に私に質問をしてきた。

 まぁ、それでもええですけど

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