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なかなおり

「ときあかり」という言葉は
20年位前に初めて聞きました。

死を間近にした寝たきりのお年寄りや、
癌の末期で痛みに耐えている人など、
突然、3日間とか1日とか10分間とか、
痛みを忘れ、買い物に出かけたり、
好きな物を思いっきり食べたり、
家族や友達を呼んでお茶を飲んだり、
みんなで踊ったり。
大切な人と想い出をつくる最後の時間。
そして想い出をつくり終えると
静かに息を引き取られるそうです。

この、一生懸命生きてきた人へ
神様がくれる最後のプレゼントが
無痛の時間「ときあかり」だそうです。
ロウソクの最後の灯火が語源かと思いますが、
そしてその時間の事を

「なかなおり」

とも言うそうです。

最後の「なかなおり」の時間

なんとなく いい言葉です。

ふと、癌の末期だったテケオも、
お店の最後のお客様がお帰りになったら
それを待っていたかのように、
立ち上がり少し歩いて、何かを言いたそうに
ゆっくり寝転がりました。
月曜の朝、静かな店で掃除をしていると、
17年間お店であったいろんな事を思い出します。

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